新型コロナワクチン接種はじまる
とよみ生協病院 感染管理認定看護師 嘉数民子
2月14日、米ファイザー製ワクチンが厚生労働省で正式承認されました。2月17日から、医療従事者約4万人に先行接種が開始されています。
全国の各医療施設や市町村でもワクチン接種に向けて準備がすすめられています。 厚生労働省の計画では、ワクチン接種対象は全国民(外国人も含む)の16歳以上が対象で、各自治体から接種券(クーポン券)や案内が個別に送られてきます。
費用は国が負担するため無料です。接種回数は、1人2回接種(3週間程度間隔)で腕に筋肉注射を行う予定です。 ファイザー社の臨床試験(治験)では、約95%の予防効果が報告されています。接種が広く進み「集団免疫」を獲得することで流行の収束が期待されています。
今回の予防接種は、新型コロナウイルスの世界的な感染蔓延を防ぐ為、緊急的に行う「臨時接種」となります。接種期間は来年2月までの1年間です。
接種が推奨されているため、接種対象者には努力義務が課せられますが、最終的には本人・ご家族の判断となります。妊婦に対して、現段階では臨床試験のデータが不足しているため、努力義務を適用しないことになりました。
予防接種による感染症予防効果と副反応について、十分に理解した上で接種を受けることが大切です。
新型コロナウイルスワクチンに対する質問は厚生労働省相談窓口にお電話を(2/15~開設されました)
厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター
電話番号:0120-761-770(フリーダイヤル)
受付時間:9時00分~21時00分
ワクチン接種スケジュール
(厚生労働省想定)
2/17~ 先行接種 医療従事者4万人
※全国100の国公立病院で実施
※ 同意を得られた20歳以上の医師・看護師
3月中旬 医療従事者 約370万人
4月~ 65歳以上の高齢者3600万人
以後
▶ 基礎疾患のある人 約820万人
▶ 高齢者施設などの職員約200 万人など優先しながら順次接種
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