沖縄医療生協現況

  • 組合員数

    98,742人

  • 出資金

    19億6,311万7千円

認定看護師が伝える 健康に関するまめ知識認定看護師が伝える 健康に関するまめ知識

抗菌薬の適正使用について

沖縄協同病院 感染制御実践看護師 河田宏治

抗菌薬は細菌感染に対して処方される治療薬で、医師の診察を経て必要時処方される治療薬です。その反面、抗菌薬を使うと耐性菌を作り出してしまう可能性があります。
細菌も生き物ですのでバリア機能、排出機能、酵素などを駆使して抗菌薬に打ち勝つ術を身につけるのです。抗菌薬を中途半端に使ったり、理由も無く長期間に抗菌薬使用を使い続けることで、抗菌薬が効かなくなる「いわゆる耐性菌」を作ってしまいます。
医学的に治療が必要な抗菌薬処方の他に、慣習、念のため、強い要望等がしばしば見受けられています。風邪症候群や急性下痢症などの身近な病気の原因の多くはウイルスであり、細菌感染をターゲットにしている抗菌薬治療をほとんどの場合必要としません。逆に副反応にしばしば苦しめられることがあります。沖縄協同病院での両疾患の処方状況からは、概ね改善に向っているのではないかと思われます。(下図)



新しい抗菌薬はまだまだ

近年において新たな抗菌薬の開発や新規販売はほとんどありません。人類が抗菌薬の恩恵を受け子や孫の代でも抗菌薬が使えるように抗菌薬を正しく使い、必要のない抗菌薬は処方しない、適正な期間しっかりと使用することが重要です。
病院内では、耐性菌を作らないように感染症の専門医師を中心に「抗菌薬の適正使用」に取り組んでいます。またそのような耐性菌が院内に広がらないように手指消毒の徹底をはかり、必要時は感染の伝播を防ぐための防護具を着用してケアーを行っています。
より良い医療やケアーの質の向上を目指して、病院利用者と一緒に取り組んで行きたいと思います。
今後もよろしくお願いいたします。