沖縄医療生協現況

  • 組合員数

    98,567人

  • 出資金

    19億9,380万3千円

認定看護師が伝える 健康に関するまめ知識認定看護師が伝える 健康に関するまめ知識

「心不全」とは、どんな病態かご存知でしょうか?

沖縄協同病院 慢性心不全看護認定看護師 山城智恵子

心不全とは心臓が悪いために「息ぎれ」や「むくみ」が起こり、だんだん悪くなり生命を縮める病気です

心不全の症状は「息切れ」と「むくみ」です。「動いたら息切れするなぁ〜」「食事変わらないのに、体重増えて足がむくんでるなぁ〜」という症状です。
「心不全」の5年生存率は50%と癌より予後が悪いと言われてます。
今、日本は超高齢化社会が問題になってます。
2025年には3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となります。
高齢になると、高血圧や心疾患が増え、90歳になると癌より「心不全」死亡数が高いです。
そこで、皆さん「アドバンスケアプランニング(人生会議)」という言葉を聞いたことはありますか?
意味は、「もしもの時に備えて、最後の時まで、自分らしく穏やかに生きるために、受けたい医療やケアについて、あなたの希望や想いを、家族や大切な人、医療者とともに話し合っておくこと」です。
よくある症例ですが、高齢で心臓病を患い「心不全」で救急搬送された患者さんが、意識がハッキリしないため、今後、どのような治療を受けたいか、医療者側が家族へ問うと「よくわかりません、できることはすべてお願いします」と苦渋の選択をされる例がみられます。
結果、口から管を入れ機械に繋がれ、点滴によって体がむくみ、家に帰ることができない例があります。
実際、看護の現場でも「患者さんは本当にこのような医療を受けたかったのか」「最期を迎えるのは病院で良かったのか」と悩まされる場面があります。

アドバンスケアプランニング 普段から家族や大切な人や医療者と「最期はどこで迎えたいか」「延命治療は希望するのか」などあなたの想いを話し合いましょう。
そうすることで「もしも…」の時、家族や医療者が、あなたご自身の希望に配慮した対応ができ、代わりに判断することになった時の家族や大切な人の悩みや負担を軽くすることができます。
最期まで自分らしく穏やかに生きるためにも、今、医療や介護を受けている方は、アドバンスケアプランニング(人生会議)を是非、行いましょう。

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