糖尿病治療の基本
糖尿病看護認定看護師 赤嶺 勝
糖尿病は慢性疾患と呼ばれ、長期的に治療が必要な疾患です。糖尿病そのもので重症化することは少なく、高度な高血糖(血糖値おおよそ450㎎/dl以上)や低血糖(血糖値70㎎/dl以下)にならない限り自覚症状を感じないことがほとんどです。(正常空腹時血糖値70~110㎎/dl) しかし、糖尿病コントロールが不十分な状態が長く続くと様々な合併症を引き起こし、身体症状を感じることが多々あります。ですが、症状が出てから糖尿病コントロールを開始しても症状を抑えることは難しく、痛みやだるさ、つらさを解消することが困難となり生活に支障を来たす方が多くみられます。
しかも糖尿病合併症は、全身(足のつま先から頭のてっぺんまで)に起こります。 合併症の発症は個々により異なりますが、糖尿病性三大合併症と呼ばれる腎症・網膜症・神経障害により生活に支障を来している方は多く、治療も難渋しています。 合併症発症を抑えるためにも早期から糖尿病コントロールを行うことが重要です。 まずは糖尿病についてしっかり理解し、コントロールの基本を知ること。 そして、自分に出来る、正しいコントロール法を見つけ、継続していくことが合併症予防に繋がります。 現在行っている方法が正しいコントロール法なのか!自分に合ったコントロール法がわからない!という方は、医師や糖尿病療養指導士へお気軽にご相談ください。認定看護師が伝える 健康に関するまめ知識 最新コラム
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