いのちとくらしを看る看護を 訪問看護ステーションなないろ開設にあたって
2021年1月、中部協同病院の7階に「訪問看護ステーションなないろ」を開設することになりました。
現在、沖縄医療生協では「訪問看護ステーションにじ」において訪問看護サービスを提供していますが、中部地域では初めての開設となります。
高齢化が進み、団塊の世代が75歳以上となる2025年以降を目処に、住み慣れた地域で自分らしく生活を続けることができるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が進んでいます。
その地域包括ケアシステムの中で、病気になっても住み慣れた地域で安心して生活できるよう専門職の視点から質の高いケアを提供し、在宅療養を支えることが訪問看護の大きな役割です。
具体的に訪問看護とは、主治医の指示を受け看護師等がお宅に訪問して療養生活を送っている方の病気や障がいに応じた看護を行うことです。
病状や健康状態の観察、身体の清拭、入浴介助、排泄介助、服薬管理その他、主治医の指示を受け病院と同じような医療処置も行います。
また、病院の看護とは違い訪問するのは1週間に数回で時間も限られていますが、利用される方やそのご家族の意思・生活を尊重し、安心して生活できるよう支援します。
2020年、民主診療所開設から50周年を迎えました。当時9名の職員でスタートした診療所では看護師は3名で、当時の劣悪な医療情勢の中でも先駆的な訪問看護が行われ、沖縄医療生協の看護の原点が築きあげられてきました。
また、2020年は新型コロナウイルス感染症により社会環境が大きく変化し、私たちのくらしに大きな影響を与えています。今こそ原点に立ち返り、訪問看護でくらしの場で困っている人に寄り添い、誰もが安心して健康でくらせることができるよう、「いのちとくらしを看る」看護をめざしていきたいと思います。
本部在宅ケア・訪問看護推進室
室長 大城真千子
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