新型コロナウイルスに関連した沖縄協同病院の現状(生協だより6月号より)
新型コロナウイルス感染症も収束(一時的に落ち着く)してきましたが、医療生協の組合員の皆様はいかがお過ごしでしょうか。新型コロナ感染症に対する沖縄協同病院の状況をご報告いたします。
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感染症協力病院として奮闘
当院では、3月中旬に県外渡航者の救急受診した新型コロナ陽性患者を、はじめて発見しました。以後、4月下旬までに十数名のPCR陽性患者を診て来ました。4月上旬の県内患者数の急激な増加で、入院治療は感染症指定病院(大学病院、県立病院)だけでは対応できなくなり、感染症協力病院として保健所から当院にも入院受け入れ要請がありました。急遽整備した感染症病床で受け入れ、数人治療しました。(皆さん5月の中旬には、お元気に退院されて再燃はありません。)この間、院内外で、感染症診療に対応すべく施設の整備を行いました。また、院内感染を起こさないために、入院、外来、救急、職員の行動様式において、様々な制限を行いました。全職員と組合員、病院を利用する皆様の協力のおかげで、職員の感染や院内感染が起こらなかった事は素晴らしい事でした。
一方で、通常の診療は、様々な制限や受診抑制により外来、入院、救急と患者さんは激減し、経営面では大きな打撃がありました。5月23日の県内新聞紙面で「沖縄協同病院がこれまでにない収益減」との記事が掲載されました。いささか、見出しが衝撃的でありましたので、多大なご心配とご迷惑をおかけした事と思います。今は、緊急事態宣言の解除、自粛制限の解除に併せて、当院でも色々な制限を解除して、通常診療に戻すべく、受診しやすくしている所です。今後、十分な感染対策の元、自粛の最中に皆さんの健康が悪化していないか、しっかり診察、検査、治療していきますので安心して受診してください。
病院受診は控えないように
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ところで、今回の感染症対策には必要であった自粛や様々な制限が、経済を止め色々な職種で経営不安、雇用不安を引き起こしています。我々職員は県民の中に経済的に困窮して、健康を害していても受診できない患者さんの存在を危惧しています。困っている人々に寄り添う医療は我々の理念でもあり、無料低額診療など日常的に行っている医療の実践でもあります。組合員の皆様はぜひ協同病院への受診を促して頂きたいと思います。また、経営面でもⅤ字回復を目指して職員一同頑張っていきますので、ご協力、ご支援をよろしくお願い致します。
最後に、組合員の皆さん、複数の企業・団体,個人の方から当院へマスクなどの医療物資のご寄付のほか,食品の差し入れなどを多数頂きました。組合員や地域の皆さまからの温かいご支援,ご声援が何よりの励みになっています。沖縄協同病院へのご配慮,心より感謝申し上げます。
沖縄協同病院 院長 伊泊 広二
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