新年明けましておめでとうございます。

新型コロナ感染拡大で医療や介護の最前線で奮闘されている職員組合員の皆様に心より敬意を表するとともに、職員を支えておられるご家族、地域組合員の皆様に心より感謝申し上げます。
さて近年、世界中を席巻する新自由主義的政策は緊縮財政、資本の拡大と営利の追求を旨とし、各国で貧困と社会格差を広げました。また環境破壊に起因する温暖化現象は自然災害を多発させ、多くの人々の命と生活を危機に陥れました。さらなる新型コロナ感染症の蔓延はこれまで見えにくい社会の暗部を如実にあぶり出しました。
菅新首相の「自助、共助、そして絆」という発信は「権利としての社会保障」と相反する自己責任論を私たち国民に問答無用のごとく押しつけてきました。
私たちは今こそ日本国憲法が保障する「人権の旗」のもとに心を寄せるべきではないでしょうか。日本国憲法97条で自由獲得は人類の多年にわたる努力の成果となし、憲法12条は国民に保障する自由と権利は国民の不断の努力によって保持するよう求めています。人権が大切にされる社会をつくるには今が正念場です。沖縄医療生協は誰一人取り残されない社会を目指すために、これからも積極的な役割を果たしていく所存でありますので今年も宜しくお願いいたします。

沖縄医療生協　理事長　上原昌義