無料・低額診療事業所の取組み事例が地元紙に連載されました

2014/02/10

口腔崩壊 〜貧困の現場から〜


2010年度10月から開始した無料・低額診療事業。県内で唯一の歯科の無料・低額診療事業所の中部協同病院歯科の事例が2月1日より沖縄タイムスに連載されました。

 ことの発端は、昨年11月歯科宛にきた記者からの一本の電話からでした。「子どものう蝕と貧困について聞きたいと...。」子どもの受診が少ない中部協同病院ですが、それでも歯科医師の意見を伺いたいと、私が総代会で報告した無料・低額診療事業のスライドを記者に見せると、「こんな状況が...」と話は一気に無料・低額診療事業へ発展し、私と患者、記者とのインタビューを数回重ねる展開になりました。

 三家族の人生をそばで聞きながら、私は胸が詰まる思いがしました。必死に貧困の波から抜け出そうと重ねる努力が実らない厳しい現実社会...ぎりぎりの生活だけにとどまらず、死まで考えた人生...そこで患者が出会った私達民医連の存在...「歯科に来る時間が楽しみで癒される場所だった」、「職員の笑顔に救われた」、「食事が食べられる喜び。笑えるのは、何年ぶりだろう。」などの声に、保険で当たり前のように提供している治療を受けられたことで、こんなにも感謝され、その人の人生に大きく影響を与えたことに嬉しくなりました。

 最後に記者が三家族それぞれに聞いた質問...「最も訴えたいことは?」に、共通して答えた言葉が印象的でした。「無低診を受けられて助かりました。まだ周囲に同じ境遇の人がいる。その人達に無料・低額診療事業を知らせたい」相当数の患者になれない人々が私達の生活する日常にいる。

 そんな方々の声に気付き、社会に問いかける役割を担うのが私達職員なんだと実感した体験でした。今回の記事が無料・低額診療事業を必要としてる人の目にとまり、共感してくれる人が一人でも増えてほしいと思います。私達の取組みが大きなうねりとなり明るい社会になるよう、頑張っていきたい。


中部協同病院歯科医師  大城 工

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